「加藤清正」は何をした人？どんな人物？年表・功績・一族・エピソードまとめクイズ問題

加藤清正と豊臣秀吉の間には、深い絆がありました。

加藤清正は尾張国中村おわりのくになかむらで生まれ、幼少期を母と過ごしましたが、母が豊臣秀吉の母と従兄弟である縁から、若くして豊臣秀吉の家臣となります。

豊臣秀吉が天下統一に向けて突き進む中、加藤清正はその側近として数々の功績を挙げました。

特に1583年の賤ヶ岳しずがたけの戦いでは、敵将の山路正国やまじ まさくにを討ち取り、その武勇が豊臣秀吉に認められ、加藤清正は「賤ヶ岳の七本槍」の一人として名を馳せました。

この戦いでの活躍が、加藤清正に大名への道を開きました。

豊臣秀吉は正室（正室：身分が高い家の本妻）のねねとの間に子がなかったこともあり、加藤清正を我が子のように可愛がりました。

その後も、九州平定きゅうしゅうへいていや朝鮮出兵など、重要な任務に加藤清正を起用し、その才能を存分に発揮させました。

1598年に豊臣秀吉が亡くなった後も、加藤清正は豊臣家への忠義を貫きましたが、徳川家康との関係も重視しました。

関ヶ原の戦いでは東軍に属し、戦後には肥後ひご52万石を領する大名となりますが、豊臣家への忠誠心を捨てることはありませんでした。

実際、加藤清正は豊臣家から直接領地を拝領し、その領内にある豊臣氏の蔵入地くらいりち（蔵入地：大名らの所領のうち，領主権力が直接支配し，年貢などを収納する直轄領）からの年貢を豊臣秀頼とよとみひでよりに送り続けるなど、豊臣家の存続を支え続けました。

豊臣秀吉の死後、加藤清正は豊臣家と徳川家の間で板挟みになりながらも、両家への忠義を尽くそうとしました。

これは、加藤清正が豊臣秀吉への深い敬愛と、その遺志を継ぐ責任感から来る行動でした。

加藤清正は、豊臣秀吉への忠義心を生涯にわたり貫きました。