「武田信玄」と風林火山とは?わかりやすい解説とクイズ問題
武田信玄は「風林火山」を軍旗に掲げました。
「風林火山」は古代中国の兵法書(兵法書:戦争においての兵の用い方、戦術などを扱う兵学を説いた書物)である「孫子」に由来する言葉で、戦いにおける理想的な行動指針をあらわしています。
この言葉は、進軍する際は風のように迅速に、待機する際は林のように静かに、敵を攻める際は火のように激しく、防御する際は山のように不動であるべきだという、四つの行動原則を象徴しています。
武田信玄の軍旗には、「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」という14文字が記されており、これは「孫子」の一節から取られたものです。
ただし、原文にはさらに「難知如陰 動如雷霆」と続く部分があり、これは敵に計略を察知されないようにすることと、行動を起こす際は雷のように迅速かつ圧倒的な力で行うべきだという意味を持っていますが、この部分は軍旗には含まれていません。
「風林火山」を旗印として用いたのは武田信玄が初めてではなく、南北朝時代の武将である北畠顕家もまた、同様の旗印を使用していたとされる逸話が残っています。
これは、武田信玄がその先例を知っていた可能性が考えられます。
武田信玄は、戦国時代を代表する武将の一人で、その生涯で130回余りの合戦に臨みました。
その軍旗を見ただけで敵が恐怖を感じたと伝えられるほど、武田信玄の軍団は強力であったと言われています。
しかし、「風林火山」が四文字に略されて広く知られるようになったのは、後の時代の創作や脚色が影響しているとも考えられています。
武田信玄と風林火山クイズ問題
【4択クイズ問題】
Q
武田信玄が軍旗に掲げた「風林火山」の意味として正しいものはどれでしょうか?
- A. 待機する際は山のように静かに
- B. 敵を攻める際は火のように激しく
- C. 撤退する際は風のように迅速に
- D. 防御する際は林のように不動であるべき
【穴埋めクイズ問題】
武田信玄は、「風林火山」を旗印にしたことで知られる戦国時代の武将です。この言葉は、兵法書である「( ① )」に基づき、迅速さ、静寂、攻撃の激しさ、そして( ② )の防御を四大原則として表しています。軍旗に記された「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」の14文字は、これらの原則を象徴しています。元の文にはさらなる戦略を説く「難知如陰 動如雷霆」の部分が存在しますが、信玄の軍旗には反映されていません。また、信玄以前にも( ③ )が同様の旗印を用いた逸話があります。信玄の軍団は、その軍旗の下で130回以上の合戦に臨み、その強さと戦略で敵を圧倒しました。しかし、「風林火山」が現代において四文字で広く知られるようになった背景には、後世の創作が一定の影響を与えている可能性が考えられます。
( )のことばを答えてみよう!
- 「武田信玄」は何をした人?
- 「武田信玄」の年表(生涯)
- 「武田信玄」はどんな人物?
- 「武田信玄」の有名な戦い
- 「武田信玄」の名言
- 「武田信玄」と上杉謙信の関係
- 「武田信玄」の家紋
- 「武田信玄」の城
- 「武田信玄」と風林火山→今ココ