「藤原道長」は何をした人？どんな人物？年表・政治・性格・エピソードまとめクイズ問題

この記事を通じてわかること

藤原道長は何をした人なのか、そしてどういう人物だったのか。藤原道長の歴史や生涯をわかりやすく解説し、クイズ問題にしています。解説のあとに、4択クイズと穴埋めクイズがあるので挑戦してみて下さい。

クイズに答えながら、藤原道長について楽しく学んでいけるで〜♪

「藤原道長」は何をした人？したことを簡単に解説
「藤原道長」の年表（生涯）
「藤原道長」はどんな人物？わかりやすい解説とクイズ問題
- 藤原道長はどんな人物クイズ問題

「藤原道長」は何をした人？したことを簡単に解説

『紫式部日記絵巻』より日本国宝展 — 『紫式部日記絵巻』より（五島美術館所蔵）　画像出典：wiki

まずは藤原道長が何をした人なのかをわかりやすく簡単に説明するね。

よっしゃ！藤原道長が何をした人なのかを簡単に知っとこう！ほないくで〜♪

藤原道長ふじわらのみちながは966年、京都で藤原兼家ふじわらのかねいえの五男として生まれました。

若いころから藤原道長は朝廷内の官職に就いていました。

藤原道長は父や兄弟が早くに亡くなったことで、自然と家族内での地位を固め、高い官職にも立ちました。

特に995年には兄の藤原道隆ふじわらのみちたかと藤原道兼ふじわらのみちかねが相次いで亡くなり、藤原道長に朝廷の実権を握る大きなチャンスが訪れました。

藤原道長は、自らの家族を天皇家と結びつけることでその権力を固める戦略をしました。

長女の藤原彰子ふじわらのしょうしが一条天皇いちじょうてんのうの中宮に、次女藤原妍子ふじわらのけんしが三条天皇さんじょうてんのうの中宮に、そして三女藤原威子ふじわらのいしが後一条天皇の中宮に入ることに成功します。

これによって「一家三立后いっかさんりっこう」という前例のない状況を実現しました。

1016年、藤原彰子の息子、敦成親王あつひらしんのうが後一条天皇として即位すると、藤原道長は摂政せっしょうとなり、自らの権力をさらに強化しました。

しかし、藤原道長は自身が直接政治に関与するよりも、背後で力を行使することを選び、摂政の地位を僅か1年で息子藤原頼通ふじわらのよりみちに譲りました。

藤原道長は文化に対する貢献も非常に大きく、多くの文学者や芸術家を保護しました。

中でも「源氏物語」の作者である紫式部の創作にも影響を与えました。

藤原道長自身も詩や和歌を愛好し、宮廷では数多くの歌を詠むなどしていました。

しかし、藤原道長は病に苦しみ、出家し京都に建立した無量寿院むりょうじゅいんで隠居生活を送りました。

1028年に藤原道長は、糖尿病が原因で背中に腫れ物ができたことから62歳でこの世を去りました。

「藤原道長」の年表（生涯）

年表を使って、「藤原道長」の歴史や生涯を見てみましょう。

年代	出来事の概要	詳細な説明
966年	生誕	藤原兼家の五男として生まれる。
995年	兄たちの死	兄藤原道隆と藤原道兼が相次いで死去し、政治での地位を固める。
996年	左大臣に昇進	長徳ちょうとくの変で藤原伊周ふじわらのこれちかとその弟が失脚し、左大臣に昇進。
1000年	彰子の入内	長女藤原彰子を一条天皇の中宮として入内させる。
1012年	妍子の入内	次女藤原妍子が三条天皇の中宮となり、皇后になる。
1016年	摂政となる	藤原彰子の息子である敦成親王が後一条天皇として即位し、藤原道長は摂政となる。
1017年	太政大臣に就任	摂政の地位を息子の藤原頼通に譲り、自身は太政大臣だいじょうだいじんとなる。
1018年	威子の入内	三女威子を後一条天皇の中宮にする。
1019年	出家	病に苦しんで出家する。
1021年	無量寿院を建立	自宅の隣に阿弥陀堂あみだどうとして無量寿院を建立し、そこに住む。
1028年	死去	62歳で病により死去。

ここからは「藤原道長」について深く知るためにさらなる解説と歴史クイズ問題のスタートやでぇ〜！ワイは歴史めっちゃ好きやねん！楽しみやわ〜♪

「藤原道長」はどんな人物？わかりやすい解説とクイズ問題

「藤原道長」がどんな人物なのか、わかりやすく解説をのせてるよ。解説を読んだあとには、どの程度理解できたかチェックするために4択クイズと穴埋めクイズに挑戦してみよう♪

藤原道長は、平安時代に活躍した人物であり、貴族社会の頂点に立つ存在でした。

966年に京都で生まれた藤原道長は、藤原北家ふじわらほっけという名門貴族の出身で、道長の家族は既に高位の政治力を持っていました。

藤原道長は若年期から朝廷に仕え、数多くの高位官職を歴任し、990年に左大臣さだいじん（左大臣：律令制で、太政官の長官にあたり、太政大臣の次位、右大臣の上位にあって、政務を統轄した者）となり、政治の実権を握るようになります。

そして、藤原道長は実質的な権力を行使する「内覧ないらん」（内覧：天皇に奉る文書や、天皇が裁可する文書など一切を先に見ること、またはその令外官の役職）の地位を利用して、天皇を補佐しました。

また、藤原道長は3人の娘を天皇に嫁がせることで、自身の権力を固めるとともに、「摂関政治せっかんせいじ」と呼ばれる政治体制を確立しました。

この体制では、天皇が幼い場合や女性の場合に、摂政が天皇の政治を代行し、成人している天皇に対しては関白が補佐するという形で政治が行われました。

藤原道長自身は摂政には就いたものの、直接関白にはなりませんでしたが、自らの立場を最大限に活用して、一族の権力を不動のものとしました。

また、藤原道長は文化人としても知られており、特に文学に深い関心をもっていました。

紫式部むらさきしきぶなどの才女を支援し、紫式部たちが作成した文学作品は後世に大きな影響を与えました。

その中でも「源氏物語」は、平安時代の女性文学の最高峰とされており、藤原道長がこの作品の執筆を支援したことは広く認識されています。

藤原道長の最期は1028年で、62歳で世を去りました。

藤原道長の死後も、藤原北家はしばらくの間日本の政治を支配し続けましたが、やがて他の貴族や武士の台頭により、その影響力を徐々に失っていきました。

藤原道長はどんな人物クイズ問題

【4択クイズ問題】
Q
藤原道長が990年に就いた官職は何でしょうか？

この官職は、太政官の長官にあたり、太政大臣の次位、右大臣の上位にあって、政務を統轄した者のことです。

A. 内覧
B. 摂政
C. 関白
D. 左大臣

正解はD. 左大臣

【穴埋めクイズ問題】

藤原道長は平安時代中期の京都で生まれ、（　①　）という有力な貴族家系の出身でした。道長は朝廷内で早くから仕え、数多くの高位官職を歴任し、最終的に（　②　）となり、政治の実権を握りました。その後道長は「内覧」として天皇を補佐しました。また、藤原氏の権力を固めるために3人の娘を天皇の妃として宮中に送り込みました。この戦略により確立された（　③　）は、天皇が幼い頃や女性の場合に摂政が政治を代行し、成人した天皇には関白が補佐役となりました。さらに、道長は文化人としても活動し、紫式部などの文学者を支援し、「源氏物語」などの作品が後世に大きな影響を与えました。道長は1028年に62歳で亡くなり、その後も（　①　）は一時期日本の政治を支配し続けましたが、次第にその影響力を失っていきました。

（　　）のことばを答えてみよう！