「平清盛」は何をした人？どんな人物？年表・政治・貿易・エピソードまとめクイズ問題

平清盛と厳島神社の関係は深く、瀬戸内海の「神の島」として知られる厳島は、平安時代に平清盛によって改修され、大きく発展しました。

平清盛は1146年に安芸守あきのかみとなり、瀬戸内海の制海権せいかいけん（制海権：軍事・通商・航海などについて、主として海軍力によって、一定範囲の海上を支配する権力）を確立して巨額の富を築き上げました。

この成功は、平清盛が海上交通と経済発展に着目した結果であり、特に日宋貿易に力を入れたことが影響しています。

貿易の拠点として重要だったのは九州の博多であり、平清盛は神戸の大輪田泊おおわだのとまりを整備し、日宋貿易の発展に貢献しました。

一方、厳島神社は、航海の安全と海上交通の神として古くから信仰されていました。

平清盛は厳島神社を平家の氏神うじがみ（氏神：同じ地域に住む人々が信仰する神道の神様のこと）と定め、海上の安全を祈願するとともに、瀬戸内海の航路の安全を守る神として崇敬しました。

平清盛の時代、厳島神社は社殿しゃでん（社殿：神社の、神体が祭ってある建物）が海上に浮かぶように建立され、寝殿造りの美しさと共に、極楽浄土を表現する場とも言われていました。

また、平清盛の厳島神社への関心は、ある夢がきっかけだったといわれています。

夢の中で僧が「厳島神社を造営すれば、位階いかいを極めるだろう」（位階：功績のある者や在官者などに与えられる栄典の一種）と告げ、平清盛はこのお告げに従い、社殿の改修を行い、厳島神社を豪華なものに変貌させたというエピソードがあります。

この改修により、社殿は貴族や天皇の一族からも注目されるようになり、厳島神社の権威は高まりました。

平清盛があつく信仰し、宮島に造営した厳島神社は、その後も多くの歴史上の人物によって保護され、修復され続けました。

• A.  巨額の富を築き上げる神
• B.  瀬戸内海の航路の安全を守る神
• C.  軍事・戦争において勝利をもたらす神
• D.  人々を病から守る神

平清盛は1146年に安芸守に就任し、（　①　）で制海権を確立し、日宋貿易を通じて巨額の富を築き上げました。清盛は厳島神社を平家の（　②　）とし、海上の安全と（　①　）の航路の安全を守るために崇敬しました。清盛の関心はある夢によってさらに深まり、社殿の（　③　）を実施し、厳島神社を豪華なものに変貌させました。この（　③　）により、厳島神社の権威は高まり、貴族や天皇の一族からも注目されるようになりました。清盛によって造営された厳島神社は、その後も歴史上の人物によって保護され、修復が続けられました。