「後醍醐天皇」の戦いとは?わかりやすい解説とクイズ問題
後醍醐天皇が関わった戦いは、後醍醐天皇と幕府、特に足利尊氏との間で起こった政権争いを背景としています。
正中の変は、後醍醐天皇が初めて幕府打倒を図った事件で、この失敗は元弘の乱へとつながる前哨戦でした。
後醍醐天皇の計画は幕府の六波羅探題によって察知されたことで未然に防がれ、主要な計画参加者は逮捕され、処罰されました。
しかし、この時に後醍醐天皇は許されました。
元弘の乱も、後醍醐天皇が鎌倉幕府に対して起こした反乱で、正中の変の後も討幕を考えていた後醍醐天皇はこの戦いで鎌倉幕府の打倒という目的を達成しました。
しかし、後醍醐天皇が新たに打ち立てた建武の新政は長続きせず、すぐに内紛へと発展しました。
延元の乱は、建武の新政に失望した足利尊氏が後醍醐天皇に反旗をひるがえし、京都での権力を手に入れるために起こした一連の戦いです。
足利尊氏は自身の軍勢を率いて幕府の残党(残党:敵に敗れた一党のうちで、わずかに生き残っている者たち)を討ち、新たな武家政権の確立を目指しました。
この乱は、室町幕府の樹立に直結するものでした。
箱根・竹ノ下の戦いは、元弘の乱で、後醍醐天皇側について共に戦った足利尊氏と新田義貞との間で政権を巡って起こり、延元の乱の緒戦となりました。
鎌倉で武家政権を立ち上げようとした足利尊氏に対し、新田義貞は後醍醐天皇に命じられ、進軍しました。
足利尊氏が率いる軍は新田義貞を破り、この勝利が後の京都での尊氏の権力確立へとつながりました。
これらの戦いは、武家政権と皇室との間での権力争いを象徴するものであり、南北朝時代への移行へ大きな影響を与えました。
後醍醐天皇の戦いクイズ問題
【4択クイズ問題】
Q
後醍醐天皇が初めて幕府打倒を図り、起きた戦いは何でしょうか?
- A. 延元の乱
- B. 正中の変
- C. 箱根・竹ノ下の戦い
- D. 元弘の乱
【穴埋めクイズ問題】
後醍醐天皇が関与した戦いは、皇室と武家政権の権力争いを背景に持ち、南北朝時代への移行に大きく影響を与えました。正中の変は後醍醐天皇による初の幕府打倒の試みで、失敗に終わりましたが、( ① )の乱への道を開きました。( ① )の乱で後醍醐天皇は鎌倉幕府を倒し、建武の新政を立ち上げたものの、内紛により新政は短命に終わります。建武の新政に失望した足利尊氏が起こした( ② )の乱では、後醍醐天皇に反旗をひるがえし、京都で権力を握りました。その結果、室町幕府設立へと繋がりました。( ③ )の戦いでは、尊氏と新田義貞が対立し、義貞は後醍醐天皇に命じられ挙兵した後に進軍しました。しかし、足利尊氏が勝利を収め、京都での権力確立の基盤を築きました。
( )のことばを答えてみよう!