「後醍醐天皇」の家系図(子孫)とは?わかりやすい解説とクイズ問題
後醍醐天皇は後宇多天皇と談天門院藤原忠子の間の第二皇子として生まれました。
後醍醐天皇には後二条天皇という兄がおり、後二条天皇は後宇多天皇の第1皇子となります。
後二条天皇の母は、西華門院基子で、後二条天皇は後醍醐天皇の異母兄となります。
後醍醐天皇の正妻には、西園寺禧子と珣子内親王がいます。
そして、女御(女御:天皇の後宮の身位の一つで、天皇の寝所に侍した)の二条栄子、典侍(典侍:律令制における官職で、後宮の女宮)の藤原親子、准三宮(准三宮:平安時代以降、皇族・大臣や功労ある公卿などを優遇するために設けた称号)の阿野廉子がいました。
また、後醍醐天皇には多くの子どもがいました。
皇子には尊良親王、世良親王、護良親王、宗良親王、恒良親王、成良親王、義良親王、懐良親王がいます。
皇女には名前や詳細が不明な皇女もいますが、姚子内親王、欣子内親王、瓊子内親王、懽子内親王、祥子内親王、幸子内親王、惟子内親王などがいます。
この家系からは、特に義良親王が後村上天皇として即位し、南朝の正統性を強く主張したことで知られています。
また、宗良親王は文化人としても有名で、「新葉和歌集」を撰んだことが知られています。
そして、後醍醐天皇と西園寺禧子の間に産まれた懽子内親王は後に光厳天皇、光明天皇の後宮となりました。
名前 | 関係 | 説明 |
---|---|---|
後醍醐天皇 | 本人 | 鎌倉末期・南北朝初期の第96代天皇。在位1318~1339。 |
後宇多天皇 | 父 | 第96代天皇の父。 |
談天門院藤原忠子 | 母 | 第96代天皇の母。 |
西園寺禧子 | 皇后(初め中宮) | 後京極院。西園寺実兼の娘。 |
珣子内親王 | 皇后 | 新室町院。後伏見天皇の皇女。 |
二条栄子 | 女御 | 二条道平の娘。後宮の一人。 |
藤原親子 | 典侍 | 藤原宗親の娘。後宮の一人。 |
阿野廉子 | 准三宮 | 新待賢門院。阿野公廉の娘、洞院公賢の養女。 |
尊良親王 | 皇子 | 第一皇子。中務卿・一品親王・上将軍。 |
世良親王 | 皇子 | 第二皇子。 |
護良親王 | 皇子 | 第三皇子。大塔宮。 |
宗良親王 | 皇子 | 第四皇子。二品親王、信濃宮。 |
恒良親王 | 皇子 | 第五皇子。 |
成良親王 | 皇子 | 第六皇子。征夷大将軍・光明天皇皇太子。 |
義良親王 | 皇子 | 第七皇子。後村上天皇。 |
懐良親王 | 皇子 | 第八皇子。鎮西宮・筑紫宮。 |
姚子内親王 | 皇女 | 第一皇女。不詳。 |
欣子内親王 | 皇女 | 第二皇女。 |
瓊子内親王 | 皇女 | 第三皇女。 |
懽子内親王 | 皇女 | 第五皇女。宣政門院。光厳天皇・光明天皇の後宮。 |
祥子内親王 | 皇女 | 第六皇女。斎宮。 |
幸子内親王 | 皇女 | 第七皇女。「新葉和歌集」に登場する歌人。 |
惟子内親王 | 皇女 | 第八皇女。新宣陽門院。南朝の女院・歌人と同一人物とされる説が有力。 |
後醍醐天皇の家系図(子孫)クイズ問題
【4択クイズ問題】
Q
後醍醐天皇の父は誰でしょうか?
- A. 後宇多天皇
- B. 後村上天皇
- C. 後二条天皇
- D. 光明天皇
【穴埋めクイズ問題】
後醍醐天皇は後宇多天皇と談天門院( ① )の第二皇子で、( ② )の異母弟です。後醍醐天皇は正妻に西園寺禧子と珣子内親王を迎え、多くの子どもをもうけました。皇子には尊良親王、世良親王、護良親王、宗良親王、恒良親王、成良親王、義良親王、懐良親王がおり、皇女には姚子内親王、欣子内親王、瓊子内親王、懽子内親王、祥子内親王、幸子内親王、惟子内親王などがいます。義良親王は( ③ )として即位し、宗良親王は文化人として新「葉和歌集」の撰者として知られています。懽子内親王は光厳天皇と光明天皇の後宮となりました。
( )のことばを答えてみよう!
- 「後醍醐天皇」は何をした人?
- 「後醍醐天皇」の年表(生涯)
- 「後醍醐天皇」はどんな人物?
- 「後醍醐天皇」の戦い
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