「楠木正成」の名言とは?わかりやすい解説とクイズ問題
楠木正成は鎌倉時代末期に活躍した武将で、その生き様と言葉は後世に多大な影響を与えています。
「良将は戦わずして勝つ」という言葉は、有能な将軍は戦わずに勝利するという意味で、楠木正成は直接戦うのを避け、戦略や計略によって勝利を収めることの重要性を説いています。
楠木正成にとって、実力や数の上で自身が劣る場合でも、知恵と策略が勝利に導く鍵であったと言えます。
また、「足ることを知って、及ばぬことを思うな」という言葉は、足りている部分に目を向けて、足りていない部分の事を考えるのをやめなさいという意味で、楠木正成は、現状に満足し、不足を嘆くよりも、持っているものを最大限に活用することの大切さを説いています。
「合戦の勝負、必ずしも大勢小勢に依らず」という言葉は、戦いの勝敗は、兵の数によるものではなく、兵みんなの心を一つにしたほうに軍配が上がるという意味で、リーダーシップと兵士の心の結束力の重要性を強調しています。
さらに、楠木正成は「大将は大なる知恵も細なる知恵もなくてはかなわぬものなり」と語り、大将は、たくさんの知恵も持ち合わせていなければ大きな仕事はできず、知恵がもともとあったとしても、磨くことがなければ、正しい知恵や考えをもつことができない、知恵を自慢して、知恵を磨かない者は全員、祖先から引き継いだ国や家を失ってしまうという意味で、リーダーとしての賢明さや知識の幅広さ、そしてそれを常に磨き続ける必要性について言及しています。
「謙遜の者は遂に幸来る。不遜の者は災害来る。」(謙遜できる者には幸福が、謙遜できない者には災いが起こる)という言葉や、「鶏鳴に起きざれば、暮れに悔いあり」(鶏がなく時間に起きて活動しないと日暮れ時に後悔する)などの言葉からは、謙虚さや勤勉さが長期的な成功に繋がるという楠木正成の人生における考えが垣間見えます。
そして、「大将たらん人は、心に油断の義ありては叶うべからず。あまたの心得あるべし。まず能者を親しみ近づけ、姦しき者を遠ざくべし。国家の風俗おのずからよくなるものなり。それにしたがって自然に対象の知恵もいや増しに出るものなり。」という言葉は、リーダーには常に警戒心を持ち、多角的な視点から物事を考えるべきであると述べています。
楠木正成の名言クイズ問題
【4択クイズ問題】
Q
楠木正成が語った、「良将は戦わずして勝つ」の意味は何でしょう?
- A. 直接の戦闘を好むこと
- B. 知恵と戦略によって勝利を収めること
- C. 常に前線で戦うこと
- D. 数の力に頼ること
【穴埋めクイズ問題】
楠木正成は鎌倉時代末期に活躍した武将で、たくさんの名言を残しています。正成は「良将は戦わずして( ① )」と述べ、戦闘を避け、戦略や計略で勝利を収めることの重要性を説きました。また正成は、「足ることを知って、及ばぬことを思うな」と言い、現状に感謝し、不足を嘆くよりも持っているものを活用することを勧めました。「合戦の勝負、必ずしも大勢小勢に依らず」という言葉は戦いの勝敗が( ② )の数ではなく、( ② )の心の結束によって決まるという考えを表しています。正成はリーダーとしての賢明さや知識の重要性を「大将は大なる知恵も細なる知恵もなくてはかなわぬものなり」と述べ、常に学び続けることが必要であると説いています。謙虚さや勤勉さが成功に繋がるという考えは、「( ③ )の者は遂に幸来る」という言葉や「鶏鳴に起きざれば、暮れに悔いあり」という言葉から読み取れます。最後に、「大将たらん人は、心に油断の義ありては叶うべからず」と正成は警告し、リーダーには警戒心を持ち、才能に優れた人を近づけ、不誠実な者は遠ざけることの重要性を説いています。
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